X 線の波長 λ とエネルギー E の関係は,
E = hν = hc / λ (3.1)
となっています.ここで,h はプランク定数,ν は光の振動数,c は光の速さです.この計算尺では,式 (3.1) に基づいた E (= hν) と λ の変換ができます.
(1)λ 尺に CuKα 線の波長が,hν 尺(x 尺と兼用)にCuKα 線のエネルギーが緑色の文字と目盛りで示されています.カーソルを hν 尺 のそれに合わせ,λ 尺上のCuKα 線の目盛りが一致するように,λ 尺を動かします.
(2)これで,hν と λ の対応関係が表示されていますので,カーソルを合わせて,目的とする λ の hν の値またはその逆を読み取ることができます.
(1)上記の操作を行い,波長 λ に対応するエネルギー hν を hν 尺で読み取れる状態になっているとします.
(2)hν 尺上で,目的の hν までカーソルを動かします.
(3)上滑尺を動かして,λ 尺の対面にある原点マークをカーソルに合わせます.これで,エネルギーに対応する波長を設定できたことになります.
(4)全滑尺移動領域(灰色の部分)をドラッグして,カメラ長を設定します.